国立公園内「地熱発電」の封印解く!

環境省内で「CO2削減派」が台頭し、規制緩和を断行。願ってもないビジネスチャンス。

2012年11月号 BUSINESS

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日本のエネルギー分野における「眠れる獅子」が目覚めようとしている。地熱発電だ。出力換算で2千万キロワットを上回り、世界第3位という高いポテンシャルを持ちながら、その適地が国立・国定公園内に多いことや温泉業者の反対を理由に手をつけられず、利用率は2%にとどまっていたが、東日本大震災を契機に潮目が変わった。再生可能エネルギーの拡充が国是となり、基幹要素の一つに地熱が位置づけられたからだ。原子力発電所のような大型発電設備はいったん止まると影響が広域に及ぶ。地熱発電はこうしたリスクを抑える分散型電源としても有効だ。経済産業省の総合資源エネルギー調査会基本問題委員会は地熱発電量について、2010年度の実績値(26億キロワット時)を30年には5~30倍に増やす電源構成案を示した。再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度で地熱の買い取り価格は1キロワット時あたり27. ………

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