オバマ優勢だが、議会は共和党が攻勢。誰が勝ってもいきなり「ねじれ」に直面する。
2012年11月号 GLOBAL
バラク・オバマ米大統領が「ホープ」(希望)と「チェンジ」(変化)という壮大なビジョンを掲げて米国の改革を約束してから4年。この11月6日には大統領選挙が行われ、民主党オバマの続投か、共和党のミット・ロムニー(前マサチューセッツ州知事)が新大統領かが決まる。どちらが勝っても、あちこちから上がる炎の火消しに手いっぱいになるだろう。新大統領は就任式に臨む前から、いきなり「財政の崖」に直面する。11年8月に成立した財政管理法によって、21年までに国防費を含め1兆2千億ドルを削減する自動歳出削減措置が来年1月に発動されるからだ。しかも12月末の減税失効が重なって急激な財政緊縮が起きるとされる。このショックを回避するため議会に働きかけ、財政赤字問題を手なずけるとともに、税制問題でも駆け引きをしなければならない。
国内景気も回復の足取りが重い。10月5日に発表された ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。