「とおりゃんせ」に怯える日銀

2012年11月号 連載 [いまここにある毒]

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あの怖いわらべ歌を思いだした。「とおりゃんせ、とおりゃんせ、こーこはどーこの細道だ、天神さまの細道じゃ」10月5日、前原誠司経済財政相が就任早々、政府代表として日銀の政策決定会合に出席、デフレ脱却の見通しが立たない中央銀行に「強力な金融緩和」を求める圧力をかけた。閣僚出席は9年半前の竹中平蔵経財相以来。14年からの消費税増税を強引に推進した前政調会長だけに、出遅れ緩和を小出しにしたあげく“公約”の物価目標1%を達成できそうにない白川方明総裁の尻を叩くのは当然だろう。政府代表には発言権があるが議決権はない。結論は様子見の「現状維持」で、表向きメンツを保ったが、総裁任期の終わる来年3月時点で1%未達を示唆した。次回以降にチビチビ譲歩して政府の顔色をうかがうことは見えている。とおりゃんせの門を潜る心境だろう。余命短い野田政権の細道を面従腹背ですりぬける ………

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