尖閣で中国共産党「綱渡り」

反日デモの目的は「保釣」より民衆の鬱憤晴らし。共産党指導部は“尖閣有事”に戦々恐々だ。

2012年10月号 GLOBAL [反日デモの導火線]

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尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐり、中日関係が混迷の度を深めている。今年4月、東京都の石原慎太郎知事が尖閣諸島を地権者から買い取る計画を発表し、続いて日本政府が国有化案を打ち出した。これに対し、尖閣の領有権を主張する中国は「日本の挑発行為」と強く反発した。そして8月15日、香港の「保釣(バオデイアオ)」(釣魚島防衛)活動家ら7人が尖閣に上陸。日本の当局が彼らを逮捕・強制送還したのをきっかけに、中国各地で反日デモが発生した。8月27日には、丹羽宇一郎駐中国大使の乗った公用車が北京の路上で襲撃され、日本国旗を略奪される事件も起きた。中国当局は犯人を拘束したが、偶発的な事件として行政処分に留めた。中日両国民は相手国の振る舞いに反感を抱くと同時に、自国政府の“弱腰”に不満を覚えている。この状況に誰より焦りを感じているのは、日本政府よりもむしろ中国共産党の ………

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