米国の「模倣」認定で、主力製品に販売差し止めが及んだら大打撃。ドコモも戦々恐々だ。
2012年10月号 BUSINESS
アップル対サムスンの特許侵害訴訟合戦で、米国の陪審員はアップル勝訴の判断を下した。10カ国で50件の特許が争点となり、販売や輸入の差し止めで勝ったり負けたりの混沌とした状況だったが、今回はアップルの訴因7件のうち6件が認められ、アップルのほぼ全面勝訴。9月12日にはiPhone5が発表され、サムスンの主力製品「ギャラクシーSⅢ」まで発売禁止になれば、サムスンの打撃は計り知れない。米国の知財訴訟では「トレードドレス」という考え方がある。商標とは別に、商品やサービスの全体的な外観やイメージも、同じく保護されるべきだという考え方だ。製品が持つ「世界観」のようなものまで権利として保護する曖昧なものではある。
今回の裁判でも、タッチパネル式スマートフォン(スマホ)としてiPhoneが最初に登場して「あのルック&フィールはiPhoneだという認識ができあがっていたのは事実」と ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。