米「穀物危機」を嘲笑う備蓄大国・中国

世界全体の在庫のトウモロコシ43%、小麦30%、大豆28%を握る中国。底知れぬ「備蓄カード」の威力。

2012年10月号 BUSINESS

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食料危機は再来するのか。大干ばつに襲われた米国の凶作を確信したシカゴ穀物相場は7月以降、過去最高値圏に突入。食料の供給不安が広がる中で、密かに注目されているのが中国の動きだ。既に世界在庫の3割以上を押さえながらも、更に備蓄を積み増すその貪欲さは、今や世界経済の不安定要因。同じ食料輸入国ながら穀物備蓄を減らし続ける日本を尻目に、トウモロコシや大豆の「備蓄カード」を握った中国が、国際政治の場で存在感を際立たせる日が近づいている。

国家規模の買い占め脅威

今年、干ばつに見舞われたのは米国だけではない。北米と並ぶ有力な穀倉地帯である黒海周辺のロシア、ウクライナ、さらにインドでも少雨が続き、小麦や大豆の収穫への大きな影響が懸念されている。国連食糧農業機関(FAO)は9月に入り、2012年の世界の穀物生産量は前年を5千万トン以上下回る約22億9千万トンと予測した。食料不足は国家を揺る ………

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