米欧「青天井」緩和を決断

FRBがついにQE3(緩和第3弾)。ユーロ離脱のドミノに、ECBもまた「魔法の杖」。日本だけ無為とは。

2012年10月号 BUSINESS [デフレと中央銀行]

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米連邦準備理事会(FRB)のベン・バーナンキ議長と欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁が「青天井」の金融緩和を決断した。9月6日のECB理事会が決めた、問題国の国債の無制限買い取りは、欧州債券市場の動揺を鎮めるうえで、効果抜群だった。スペインやイタリアの国債利回りは急低下し、金融関係者はしばし政府債務危機など忘れたかの表情を見せる。何か思い出さないか。そう、欧州の銀行が軒並み年越しのカネに事欠き、あわや資金繰り破綻かとハラハラしていた昨年12月のことを。あの時も就任直後のドラギ総裁は、魔法の杖を一振りした。政策金利(当時、年1%)で、銀行に期間3年物の資金を無制限に貸し出す、大規模資金供給(LTRO)である。

時間稼ぎに「あらゆる手」

まず昨年12月に円換算で50兆円相当、次いで今年2月にも50兆円相当。ECBは合わせて100兆円相当の資金を欧州銀に供給し、資金繰りの不安をピタリと収め ………

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