「小沢無罪」で元特捜部長らに鉄槌

400ページを超える審査申立書。身内の犯罪を起訴しない検察に「検審」がしっぺ返し。

2012年10月号 POLITICS

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本誌が東京地検の恣意的な捜査を指摘してきた陸山会事件で、新たな動きが二つあった。一つは、一審で無罪となった小沢一郎氏の控訴審の日程などが決まったこと。もう一つは、市民団体が佐久間達哉元特捜部長や田代政弘元検事らに対する不起訴処分の審査を検察審査会に申し立てたことだ。小沢氏は控訴審でも無罪となり、因果応報とばかりに、佐久間氏らの起訴議決が出るだろうか。

年内に小沢無罪確定?

小沢氏の控訴審初公判は9月26日に東京高裁で開かれる。小沢氏は出廷するが、高裁と検察官役の指定弁護士、弁護人の事前協議で被告人質問はなしと決まり、発言しないとみられる。無罪を言い渡した昨年4月の東京地裁判決は、現衆院議員の石川知裕氏ら秘書が陸山会の2004年の土地購入を同年ではなく、翌年の政治資金収支報告書に虚偽記入し、原資となった小沢氏からの借入金4億円も記載しなかったと認定したが、小沢氏に政治 ………

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