テロの聖域「元の木阿弥」へ

タリバンが帰ってくる。9月末で米軍の3分の1、3万3千人が撤収する。腐敗政権に忍び寄る戦慄。国際政治ジャーナリスト、菅原出が現地をルポする。

2012年9月号 GLOBAL [アフガニスタン・ルポ]

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7月18日、アフガニスタン北部の県でカブールに向かっていたNATO(北大西洋条約機構)軍向けの燃料タンカー車22台が爆発した。反政府武装勢力タリバンが、停車中のタンカー車に爆弾を取り付けて爆破させたのだ。NATO軍関係者に戦慄が走った。これまで比較的安全と言われていた中央アジアからの北部輸送ルートまで、タリバンのテロの脅威にさらされるようになったからだ。しかも、北部地域は比較的治安が安定しているためNATO軍から治安権限をアフガン治安部隊に移譲した矢先の出来事だった。この爆破事件から5日後の23日、私は1年半ぶりにアフガニスタンを訪れた。首都カブールのほか、東部ナンガルハル州ジャララバード市を訪れる予定だったが、この爆破事件の影響で検問が強化され、カブール市外へ出るのが困難になった。

米国が放棄した「COIN」

またカブール市内にも10人の自爆テロリストが潜入したという情報が回り、市の ………

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