風邪を口実にロンドン五輪視察をドタキャンしたが、尖閣買い取りで国とガチンコ対決。
2012年9月号 POLITICS
「訳のわからない風邪を引いたんだ」。7月19日の会見で石原慎太郎東京都知事(79)は、7月24日~8月7日のロンドン五輪の視察を「体調不良」を理由に急遽取りやめると発表、ドタキャンが憶測を呼んだ。「知事は2週間にわたる視察で2020年の東京五輪招致のロビー活動を計画していた。前回の雪辱を果たすべくIOC(国際オリンピック委員会)委員らを精力的に訪ね歩くスケジュールが組まれていた」(都庁関係者)という。石原自身も気合を入れて臨む構えだった。それがなぜ突然、中止されたのか。「体調不良は表向きの理由。実は尖閣対応に専念しようと、今回の五輪ロビー活動を捨てたんです」(都のある幹部)石原の政治活動の最大のテーマが尖閣諸島の領有権問題だ。今年4月に渡米、ワシントンでの講演で「日本人が日本の国土を守るため東京都が尖閣諸島を買い取ることにした」とを上げ、彼の狙い通り尖閣 ………
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