「暴政」に怒りを募らせた大学関係者から内部告発。捜査当局は、大学に食い込む関西系アングラ勢力を捜査している。
2012年9月号 DEEP [ マンモス私大に「自浄作用」]
「暴力団とは無関係」「いかなる容疑にせよ警察等の捜査対象とされている事実はない」と無実潔白の主張を繰り返し、本誌を名誉毀損で訴えた日本大学の田中英壽(ひでとし)理事長(66)――。本誌は7月号(「日本大学に潜む『闇』の動かぬ証拠」)で、捜査当局が内偵している病院解体工事を巡る入札妨害疑惑を報じた。さらに、7月9日付で編集部内に特別取材班(※)を発足させ、日大の現状を憂う教職員やOBに情報提供を呼びかけた。日頃から田中理事長の「暴政」を嘆き、怒りを募らせてきたのだろう、勇気ある内部告発や情報提供が相次いだ。大学関係者のAさんは「田中氏と暴力団の蜜月を暴いた調査報告書が存在し、私は密かに見せてもらいました」と打ち明ける。証言によれば、当時の日大理事長、森田賢治氏から依頼を受けた弁護士チームが、報告書をまとめたのは2005年の夏。「目的は、当時常務理事だっ ………
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