持ち株の9割を銀行の担保に取られた御曹司社長と札付きバブル紳士の隠微な関係。
2012年9月号 BUSINESS
AVソフトレンタル大手ゲオホールディングスの動揺が水面下で依然収まっていない。同社は昨年、お家騒動に揺れた。クーデターを仕掛けたのは亡き創業者の長男で当時33歳の遠藤結蔵氏。約3割の株式を握る遠藤氏は昨年7月、取締役の座にありながら突如、臨時株主総会の開催を請求して社外取締役5人を新たに選任。これに対し、2004年以降、経営の舵をとってきた沢田喜代則会長(当時)ら実権派はなす術なく防戦一方だった。遠藤氏の陣営に加わったのは創業者の時代からの古参幹部である吉川恭史、大橋一太の両取締役。遠藤派は実権派が招き入れた経営コンサルタントが絡む数々の不透明な取引を追及。腰砕けとなった沢田氏らは昨年末までにゲオから放逐された。ところが、その後、社長になった遠藤氏は体制固めもままならない状況が続いている。表面的にはお家騒動が収束した昨年末から今年春にかけ、ゲオで ………
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