三菱UFJ型「多頭蛇」を撃て

「身びいき」は銀行法違反なのに横行。地銀の不良債権の国ぐるみ「飛ばし」にも転用されるのでは。

2012年9月号 BUSINESS [メガバンクの仮面〈下〉]

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メガバンクが系列のファンドを銀行の不良債権“飛ばし”の受け皿に使い、ファンドに出資した投資家のカネで債権を回収する「痰壺」方式――本誌の調査報道の狙いはその「仮面」を剝ぐことだった。これまではそれを、三菱東京UFJ銀行(BTMU)とその系列と化した再生ファンドのフェニックス・キャピタルが、日本IBM系のソリューション大手ニイウスコーの粉飾に“加担”した事例で証明してきた。だが、ニイウスコーの増資に応じて65億円を出資、わずか8カ月で株券が紙屑と化し、穴埋めに自分たちのカネが充てられたと知ったフェニックスの機関投資家たちは、なぜBTMUに黙っているのだろうか。増資を引き受けたフェニックスの「ジャパン・リカバリー・ファンドⅢ」(JRF-Ⅲ)は、投資家15社から285億円を集め、2005年7月にスタートしている。フェニックスのファンドの投資家を割り出して、本誌は質問状を送った。名 ………

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