「刺し違えても解散阻止」の輿石は、不信任可決なら野田総辞職で危地を切り抜けることもためらわない。
2012年8月号 POLITICS [今さら切れない腐れ縁]
7月9日の衆院予算委員会。自民党総裁の谷垣禎一が首相の野田佳彦と早期の解散・総選挙の是非を巡ってやり合っていた。谷垣「社会保障・税一体改革関連法案を巡る民主、自民、公明3党合意で民主党のマニフェスト(政権公約)の目玉はほとんど実行不可能になった。ここで速やかに国民に信を問う覚悟があるのかないのか」野田「一体改革も重要だが、それ以外にも特例公債(赤字国債)発行法案などの案件がある。やらねばならないことをやりぬいてからだ。一つのテーマだけではない」谷垣はのらりくらりとかわす野田に「民主党が3党合意を受けた参院審議に十分な覚悟を持って臨まないなら、我々も重大な決意を持って臨まねばならない」と見得を切ったが、参院審議でも協力せざるをえない基本的立場だけに迫力不足。質問時間を15分も余らせて追及を終わってしまった。消費税率の引き上げに、毎週金曜日夜の首 ………
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