「子連れ狼」に突かれた文化庁登録制の穴

原作者の小池一夫がまた“重複”譲渡。著作者過保護の日本では、著作権ビジネスが育たない。

2012年8月号 BUSINESS

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国民的人気を誇る『ゴルゴ13』、そして世界に日本マンガのユニークさを伝える先駆けとなった『子連れ狼』。数々の革命的な劇画原作で、日本のエンターテインメント史に確かな足跡を残した小池一夫氏の最後の作品は、法の抜け穴を駆使した「知能犯罪」がテーマのようだ。しかもフィクションではなく、自ら手を下す。舞台はなんと著作権法と文化庁だ――。本誌はすでに2009年7月号(「『子連れ狼』が泣く新聞休載の真相」)でその端緒を報じている。07年3月、実業家の金田直己氏が、小池氏から「自分の全ての作品の著作権と、『劇画村塾』というマンガ学校の権利、キャラクターに関する権利を譲り渡したい。3億円で買わないか」と持ちかけられた。小池氏の作品数は1824点にも及ぶが、金田氏は一度断る。ところが「あの大きな身体で、『あなたしかいない』と泣いて頼むんです」。パチンコの二次利用で引き合 ………

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