「再稼働容認」への転向が躓きのはじまり。国政へのハードルは高く「大義」もなくなった。
2012年8月号 POLITICS
7月1日に行われた大阪府羽曳野市の市長選で大阪維新の会の推薦候補が、民主・自民が推薦する現職の北川嗣雄氏(69)に敗れた。昨年の吹田市長選以来、地方選5戦全勝だった維新の会に初めて土がついた。大阪府の松井一郎知事は「我 々の活動や政策が否定されたことにはならない」と虚勢を張ったが、自民党関係者は「維新なら誰でも勝てる台風のような勢いはなくなった。橋下(徹・大阪市長)もピークを過ぎた感じがする」と話す。
「負けたといえば負けた。そう思われても仕方ない」――。いつもの雄弁さが影を潜めた5月31日の会見がターニングポイントだったかもしれない。この日、橋下市長は関西電力大飯原発3、4号機の再稼働について「事実上、容認です」と転向した。市長は4月13日の会見で、大飯原発の再稼働が必要と表明した政府に噛みつき「原子力安全委員会が(安全性に関する)コメントを出すと ………
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