「OZW49」だけじゃない使い捨て

2012年8月号 連載 [いまここにある毒]

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騒ぐのは政治部記者だけで、実は誰しも関心の薄い「小沢新党」。いちばん笑えたギャグは離党議員数をもじった「OZW48」だった。旗揚げでは49人となったが、どうせAKB48と同じく忘れられる運命だろう。指原莉乃のように容赦なくポイ。鳩山元総理は座敷牢だが、野田総理も谷垣総裁も明日は我が身。霞が関官僚にとっては着せ替えのパーツにすぎない。  一面識もない英国のヘッジファンド代表が唐突に「会いたい」と言ってきた。日本の政局の話かと思って、コンラッド東京でランチをご馳走になった。あにはからんや、政治など関心外。でも、投資の手練れの弁に肝を冷やした。1930年代の大恐慌は金本位制という「黄金の軛(くびき)」があったからだが、今は軛が二つある。南欧から火の手が広がるユーロと、人民元の米ドル固定相場(ペッグ)制。だから、リーマン危機に始まる経済危機は、米国、欧州ときて ………

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