除染とバイオの夢の植物「ソルガム」の下に、ハイエナたちの群がる蝮の巣があった。
2012年8月号 DEEP
放射性物質のセシウムをイネ科の一年草ソルガムで除染、同時にバイオエタノールを生産、エネルギー農業を推進する――。一見、非の打ちどころがない一石二鳥の農業を支援するのは、福島県郡山市に本部を置く一般財団法人「東北農業支援ネットワーク」(以下、農業支援NW)である。昨年10月、「東北農業の灯りを消さないために」を合言葉に設立された。全国農業新聞など専門紙から一般紙までが称え、福島の地方自治体が支援、募金に応じた寄付者がネットに「頑張って!」とエールを贈る。しかし美談も過ぎれば、眉にツバをつけたくなる。除染とバイオの同時進行というのも都合がよすぎる。そこで理事、評議員、顧問といったメンバーを調べると、衣の下に鎧(よろい)が見えた。本誌が「FACTA銘柄」に入れることを躊躇しない「ハコ」と呼ばれる不振企業の関係者であり、「資本のハイエナ」がうじゃうじゃ潜 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。