「大飯再稼働」見切り発車のツケ

使用済み核燃料プールが数年で満杯。核燃料サイクルの是非抜きではいずれ袋小路に。

2012年7月号 DEEP

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6月8日、野田佳彦首相が原発再稼働に事実上のゴーサインを出した会見は「国民向けメッセージ」と大見得を切った割には空疎というほかなかった。「今、原発を止めてしまっては日本の社会は立ち行かない。夏場限定の再稼働では国民の生活は守れない」5月5日以降、日本の原発全基が停止していたが、夏場に備え関西電力が再稼働第一号をめざした大飯原発3、4号機(福井県おおい町)をめぐっては、橋下徹大阪市長が「脱原発」「夏場限定稼働」で徹底抗戦、民主党内にも再稼働に慎重論が根強い逆風のなかで、やっとたどりついた「首相の決断」である。英断と言えないのは、再稼働になかなか首を縦に振らない福井県の西川一誠知事から「国民向けに明確なメッセージを出すことが条件」というドスを胸元に突きつけられた末の、なんとも情けない会見だったからだ。

プール許容量が限界に

首相は原発を「重要な電源」とも位置づけたが ………

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