2012年7月号 BUSINESS
シンガポールを拠点とする日本人ファンド「エフィッシモ・キャピタル・マネージメント」が再び攻勢を強めている。エフィッシモを率いるのは高坂卓志、今井陽一郎、佐藤久彰の各氏で、いずれもあの「村上ファンド」の出身だ。ニッポン放送株を巡るインサイダー事件の捜査が身辺に迫っていた2006年3月、村上世彰元代表は現地に「MAC・アセット・マネジメント」を設立してシンガポールへの移住を急いだ。その際、引き連れていった若手メンバーが高坂氏ら3人だった。高坂氏は10代の頃から米国で複数の会社に勤務、MBA(経営学修士)を取得すると帰国して村上ファンドに参画。今井氏は横浜国立大卒で日興アセットマネジメント出身。佐藤氏は東京大卒業後、三井物産や大手会計事務所関連会社などに勤めた。いずれもまだ30代とみられる。3人がエフィッシモを設立したのは、村上元代表の逮捕からわずか2週間後の ………
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