2012年7月号 GLOBAL
米国株の「救世主」と期待され、5月18日にナスダックに上場した世界最大のSNS(交流サイト)、フェイスブックの株式公開が「大失敗」の烙印を押されかけている。初値42・05ドルから株価は連日急落を続け、6月5日には一時25.75ドルの最安値をつけた。初値から40%以上も安く、時価総額にして330億ドル(約2兆6千億円)が吹っ飛んだわけだ。創業者マーク・ザッカーバーグは、ガールフレンドのプリシラ・チャンとの結婚を発表、上場に花を添えたつもりだったが、彼個人の資産が60億ドルも目減りする結果となった。市場の地合いが欧州債務危機や米国景気停滞などで悪く、上場初日のナスダックのシステム故障などが重なる不運な面もあったが、燻っていた広告媒体としての将来性に不安が噴きだし、過去1年の利益の107倍、38ドルという公開価格が「割高」の大合唱を浴びたのが響いた。6月8日、マーケットメーカ ………
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