シリア・イランを見限るハマス

ダマスカスに潜伏していた精神的指導者が、血まみれのアサドと孤立化するイランと訣別。

2012年7月号 GLOBAL

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5月25日金曜、埃まみれのリムジンが、パレスチナ自治政府管轄のガザ地区北部にある小さな町ベイトラヒヤをめざして南へ走っていた。2人のボディーガードが両脇を固める後部座席には、ガザを実効支配しているイスラム原理主義組織ハマスの精神的指導者ハレド・メシャルが座っていた。白いローブと頭にシュマグをかぶったメシャルは、祈りの数珠を爪繰りながら、車の中でラジオに耳を傾けている。その朝、シリアの首都ダマスカスを出発してから、ラジオに流れていたのは、前日24日までイラクの首都バグダッドで開かれていた国連安全保障理事会5常任理事国にドイツを加えた6カ国とイランの核開発協議のニュースだった。具体的な合意どころか、決裂寸前に追い込まれ、6月に協議を持ち越すことになったと伝えていた。メシャルは1997年、ヨルダンの首都アンマンで、イスラエルの諜報機関モサドによる暗殺攻撃 ………

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