台無し日中国交「不惑」記念事業

「外交音痴」の民主党政権が赤っ恥。スタートで躓き、軽量級の総理特使で面子つぶす。

2012年7月号 DEEP

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1972年、田中角栄と周恩来が握手してからこの秋で40年、日中関係は今年、「不惑」を迎える。これを記念した日中国交正常化40周年記念事業はすでに東京と北京で開幕した。しかし、イベントは盛り上がりに欠けるどころか、聞こえてくるのは不協和音ばかり。惑わぬはずの40歳を迎える日中関係は皮肉なことに困惑の度を深め、記念事業そのものに疑問の声すら上がっている。国交正常化の周年記念事業はこれまで区切りの5年ごとに実施され、中国では政府が主体となって、日本は経団連を中心にした民間と政府が実行委員会を組織し、それぞれ相手国で記念事業を展開してきた。今年の40周年を前に日本側の動きは早かった。昨年2月4日、各紙に次のような記事が掲載された。「菅直人首相は4日、中国問題に関する有識者懇談会の設置を決めた。御手洗冨士夫前日本経団連会長らが参加し、6日に初会合を開く。特定の国 ………

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