小川前法相が総理に「指揮権発動」を訴えた真相。真っ黒な田代検事を不起訴処分で見逃す検察の犯罪。
2012年7月号 DEEP [前代未聞の権力犯罪]
東京地検が検察審査会に小沢一郎元民主党代表の起訴議決を促すような虚偽の捜査報告書などを提出した問題は、いよいよ検察を窮地に追い込んだようだ。小沢氏の無罪判決で東京地裁が「決して許されない」と徹底調査を求めたのに続き、小川敏夫前法務大臣が指揮権発動を決意していたと告白。決意の背景を探ると、検察幹部は昨年1月に虚偽報告書の問題を把握しながら、組織ぐるみで隠蔽を図った疑いが浮上した。もはや検事総長の交代や関係者の処分ではやりすごせない状況に陥っている。「検察が身内に甘い、適当な形で幕引きしてしまうと、国民の信頼回復は得られないと非常に心配し、指揮権の発動を決意したが、総理の了承も得られなかったので、大変残念に思っている」6月4日の内閣改造で法務大臣に再任されなかった小川氏は退任会見で、最後っ屁のように指揮権発動の決意を暴露した。法務大臣の指揮権 ………
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