イラン核施設攻撃に軍参謀総長が異論。「挙国一致」で押し切るか、ネタニヤフ首相。
2012年6月号 GLOBAL
ユダヤ教徒が安息日(シャバト)に入った4月13日の金曜の晩、イスラエル国防相エフード・バラクは、首都テルアビブ北部の街路を見下ろす図書室にいた。部屋の壁一面には哲学、宗教、軍事戦略に至る幅広い分野の書物が並んでいる。赫々たる戦歴に輝くバラクが、椅子に腰をおろし、手にしている1枚の紙は、書棚の万巻の書よりも重要なものだった。イラク北方のクルディスタンにイスラエル諜報機関モサドが置く最高機密の傍受基地から、最新の暗号メッセージが届き、それを解読した極秘の文章が記されていたのだ。図書室には、イスラエルの命運を決する二人の要人が同席していた。首相ベンヤミン・ネタニヤフとモサド第11代長官タミル・パルドである。このトリオはまた、イスラエル安全保障を担う最重要閣僚であり、その夜遅く他の12人の閣僚と一堂に会し、イランの核施設に対し、先制攻撃を行うべきか否か ………
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