チューブにつながれた寝たきり老人が42万人も。食べられなくなったら寿命ではないか。
2012年6月号 LIFE
ある日、名古屋市のケアマネジャー事務所に集合住宅の事業者から「ご案内」のファクスが送られてきた。「ご利用対象は、重度要介護者で経口摂取できない方となっております(経管栄養、中心静脈、在宅酸素、人工呼吸器の方)。医療行為が多く、ご家庭での介護が難しいご利用者様およびご家族様のお役にたてることができればと思い、配布させていただきました」この事業者が運営するのは、「寝たきり高齢者専用集合住宅」である。愛知、岐阜、三重県など中京地区に集中している。利用者のほとんどは、文中にある経管栄養の一種、胃瘻(いろう)をされている。胃瘻とは、身体の障害や認知症のため食べ物を飲み込めなくなり、胃に直接チューブをつなげて外から栄養剤を注ぐ医療処置である。胃瘻処置を受けるのは意思疎通が難しく、ベッドから起き上がることもできなくなった寝たきり老人が多い。介護保険の ………
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