オランド新大統領の「反EU」度

EU新条約を見直し「成長条項を入れる」と公約したが、ドイツと折り合えるのか。

2012年6月号 BUSINESS

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5月6日、フランス大統領決選投票で社会党のフランソワ・オランドが、現職のニコラ・サルコジを破って当選した。これはオランド人気が沸騰したというより、多くの国民がサルコジにうんざりし、決別を望んだ結果だ。6日の晩、パリの地下鉄でオランド支持者はこう叫んでいた。「サルコジ、これで終わりだ!」しかし両者の舌戦で槍玉にあがっていたのは、欧州連合(EU)の経済政策。オランド新大統領は、ドイツが推進してきた緊縮財政とは逆の成長政策への転換を訴えてきただけに、これから独仏の足並みが乱れるのではないかとの懸念が浮上した。仏国際関係研究所(IFRI)のドミニク・モイジ特別顧問は本誌のインタビューでその心配を一蹴した。「フランスとEUの関係は根本的には変わらないと思う。英政府やその他の加盟各国政府がオランドを歓迎するように、ドイツももろ手を挙げて迎え入れるだろう。(そ ………

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