TPPで釘刺された「野田訪米」

中国を意識するオバマの「軸足」は貿易にあった。日本に突きつけられた四つの懸念とは。

2012年6月号 GLOBAL

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4月30日、訪米した野田佳彦首相はヒラリー・クリントン米国務長官に夕食会に招かれたが、その会場は日米両国の友好関係を再確認するという大きなアジェンダにはもってこいの場所だった。ワシントン市内のナショナル・ジオグラフィック博物館で、ちょうど特別展「サムライ 変わりゆく武士」(Samurai:The Warrior Transformed)を開催中だったからだ。首相は約160年前に初めて日米をつなぐ「親善大使」役を果たしたサムライたちの展示を長官とともに鑑賞しているが、悟っただろうか。1853年に黒船を率いて来航したマシュー・ペリー提督と同じく、米国がいま目を凝らしている暗黙の対象とは、隣の巨大な扉、中国なのである。バラク・オバマ米大統領と野田首相の会談では、6年ぶりの日米共同声明「未来に向けた共通のビジョン」を発表したが、首脳会談後の会見でオバマ大統領は「日米両国の同盟の道筋を示 ………

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