岡田副総理の肝いり「平成版土光臨調」に苦笑

2012年6月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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岡田克也副総理が「平成版土光臨調」と名づける有識者による行革懇談会が5月7日に官邸で開かれた。稲盛和夫・京セラ名誉会長ら10人を起用し、民間の知恵を借りて「身を切る行革」を断行するのが狙いだ。目下のところ副総理の私的懇談会にすぎないが、国会に提出した行革実行法案に盛り込んだ首相の諮問機関「行政構造改革会議」の前身とする目論見がある。副総理は、国鉄や電電公社の民営化などを提言した第2次臨時行政調査会(土光臨調)を念頭に、「あのメザシの土光(敏夫)さんの代わりに、日本航空のV字回復を成し遂げた稲盛さんを看板に担ごうとした」(官邸筋)。ところが、肝心の稲盛氏から「平成版土光臨調なんて荷が重い」と座長就任を断られてしまった。さらに野田佳彦首相が出席した初会合に葛西敬之JR東海会長と前鳥取県知事の片山善博氏が欠席。官邸筋は「総理出席の初会合に2人も欠席と ………

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