2012年6月号 BUSINESS
中国政府主催の自著の出版パーティーで中国に出張し、論説室の女性を同伴したうえ、ビジネスクラスの旅費と同宿のホテル代を会社持ちにしていた朝日新聞主筆、若宮啓文のスキャンダルが、週刊文春で派手に書かれた。おかげで木村伊量取締役の社長昇格内定(4月27日発表)と、本誌2月号が報じた週刊誌AERA「某重大事件」の決着が霞んでしまったが、こちらも社内には衝撃だったのだ。サプライズは、本誌記事に激怒して「FACTAを訴えろ」と息巻いていた社長室長の粕谷卓志取締役が退任するとともに、後任の最右翼だった両角晃一役員待遇(広報・リスクマネジメント担当)まで東日本放送社長に“飛ばされた”ことだ。某重大事件の舞台となった朝日新聞出版でも、宇留間和基社長が更迭され、社内では日刊スポーツ社長に転出すると言われている。代わりに本社常勤監査役の神徳英雄が出版の社長に就く。経済部出 ………
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