「元祖『資本のハイエナ』に捜査のメス」

2012年6月号 BUSINESS

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昨年5月に破産した、当時ジャスダック上場の不動産会社セイクレストをめぐり水増し増資の疑惑が持ち上がっている。4月中旬には大阪府警捜査2課が関係先を家宅捜索。証券取引等監視委員会も連携して関係者の任意聴取を進めている模様だ。セイクレストの迷走が始まったのは2008年秋。東京都内の投資事業組合に不可解な私募債を発行、大量の新株が流出した。最後は手形を乱発。破産申立書によると、39通・約11億円の手形・小切手が振り出され、素性不明の会社や人物の手に渡った。ほかにも10年末には額面30億円もの約束手形が和歌山県橋本市の紀北川上農業協同組合に持ち込まれ、勝手に裏書きした組合長が、その後解任されるトラブルも起きている。群がったのは名うてのブローカーたちだった。「シニア・ヴァイス・プレジテント」の肩書で入り込んだ「神谷光將」なる人物は、都内で天成ホールディングスと ………

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