旧住友銀行支店長「吸血スキーム」解読

ここまでやるか。女性資産家から預かった定期預金を裏口座に流して簒奪したのにお咎めなし。訴訟でも三井住友は「時効」と言い張る。

2012年5月号 DEEP [80年代バブルの亡霊]

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オリンパスだけではない。1980年代バブルの亡霊が今も金融界をさまよっている。裁判所も面倒臭がって顧みようとしない。本誌だけが時効の壁を越えて、その「吸血スキーム」を追跡した。70代の元女性経営者がいる。かつてソープランドをいくつも経営し、一度は有名ラブホテルの支店オーナーだったが、今は生活保護を受ける身だ。ほぼ全財産を失ったのは、旧住友銀行支店長に預けたはずの数十億円の預金が消えたから、と彼女は言う。この元支店長本人と、合併後の三井住友銀行を相手取って、彼女は預金21億円の返還を求めて訴訟を起こした。銀行は預金の存在を否定し、東京地裁民事45部の石井浩裁判長も2月28日に請求を却下した。彼女は憤懣やるかたない。「支店長の犯罪」に泣き寝入りしろとは……。

突然火を噴く「競売の嵐」

発端は86年5月にさかのぼる。在日で日本名を「林秀子」(本名・林吉仙)という彼女は、横浜市六ツ川で ………

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