横領に「イコカ」悪用JR西日本の深き病巣

「福知山」の教訓が生きず、今もお粗末な内部統制。10人で1億円を超すトンデモ横領を許した。

2012年5月号 BUSINESS

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遺族にとって生涯忘れられない「4月25日」がまためぐってくる。乗客106人の命が奪われた兵庫県尼崎市でのJR福知山線脱線事故から7年。業務上過失致死傷罪に問われたJR西日本の山崎正夫前社長は今年1月、「無罪」放免となったが、公判では「風通しの面で下から上への意見などの通りが悪いと感じた」(証人の元民間鉄道会社幹部)といった証言が飛び出すなど、その組織体質の欠陥が厳しく断罪された。しかし、月日が過ぎても、組織体質は改善されるどころか、むしろ、腐臭を放っているかのようだ。その臭いの源は劣化した内部統制に行き着く。JR西日本は今年3月26日、管内の駅長ら40人を減給や戒告処分とし、役員6人の報酬を1~2カ月間、10%返上させると発表した。大量処分をもたらしたのは、複数の駅員による横領事件だった。一部の不良駅員による少額着服であれば目くじらを立てることもないが、衝撃的 ………

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