2012年5月号 BUSINESS
「1千万部」の大台への復帰をめざす読売新聞が4月から、群馬、栃木両県で県版(地域版)を4~6ページに倍増して販売攻勢をかけている。これを迎え撃つ地元紙である上毛(部数約30万部)、下野(同約31万部)両新聞も地域情報の充実で対抗し、一歩も引かない構え。新聞全体の部数が急減する中、激しい販売合戦を繰り広げている。読売には元々「関東の新聞」という思いが強いとされるが、関東地方で同紙のシェアがトップでないのは群馬、栃木両県だけ。群馬県では上毛が約4割を占めトップ、読売3割強、朝日十数%と続く。栃木県では下野が4割強で1位、次いで読売3割弱、朝日1割強の順だ。読売としては、昨年4月に東日本大震災などの影響で1千万部を割って以降、11月に一度回復した以外は大台から遠ざかっているだけに、まず北関東を制覇して勢いに乗りたいところだ。そのため、両県内に配置している記者の ………
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