周永康「失脚」説乱舞でネット神経戦

公安トップが流言否定のためテレビで茶番。言論統制を強める当局はミニブログ閉鎖もちらつかす。

2012年5月号 GLOBAL

  • はてなブックマークに追加

3月23日午後7時過ぎ、中国中央テレビ(CCTV)のニュース番組「新聞聯播」に奇妙な映像が流れた。「周永康(チヨウヨンカン)がインドネシア外相と会見」と題した2分余りの短いニュースで、党中央政治局常務委員会(中国共産党の最高意思決定機関)のメンバーである周が、北京の人民大会堂でインドネシアのマルティ・ナタレガワ外相と談笑する様子が映し出されたのだ。周は中国の警察、司法、諜報などを統率する党中央政法委員会の書記を務める公安部門のドン。その動静がテレビで報じられることは少ない。外国使節の表敬訪問のような、取るに足りない話題がわざわざ放送されるのは異例と言える。その8日後の31日午前8時、中国のインターネットユーザーに衝撃が走った。中国版ツイッターと呼ばれる「微博(ウエイボー)」(ミニブログ)サービスで最大手の新浪微博と二番手の騰訊微博が、ユーザーのツイ ………

ログイン

オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。

FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。