実力会長が「草食系社長」を首狩り

関西の有力企業を率いる会長は「肉食系」揃い。大和ハウス、ダイキン、京阪電鉄、シャープの社長は哀れ。

2012年5月号 BUSINESS

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「失敗した」――。関西の有力企業を率いる実力会長たちの嘆きが聞こえる。後任社長の出来がイマイチで2011年初頭から社長更迭を余儀なくされるケースが相次いでいるのだ。先鞭をつけたのは大和ハウス工業。昨年2月9日に4月1日付で村上健治社長を副会長にし、後釜に大野直竹副社長を据える人事を発表した。村上氏は引き続き代表権を与えられていたが、実質的には「棚上げ」された。社内での仕事がほとんどなく、関西経済同友会での財界活動に力を注いでいた。片や大野氏は大和ハウスで絶対的な権力を握る樋口武男会長の子飼い。営業数字を重視する樋口路線の忠実な継承者だ。村上氏が代表権を持っていられたのはわずか1年。今年4月1日付で非常勤取締役に降格され、子会社のダイワラクダ工業と大和物流の会長に就いた。グループ企業のてこ入れというのが理由らしいが、ほんの少し前まで本体の社長を務めて ………

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