タクシー最大手「日本交通」が破綻寸前

日交厚生年金基金の資金が枯渇。「タクシー王子」と持て囃された川鍋一朗社長が「隠れ負債」を放置。

2012年4月号 BUSINESS

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「タクシー王子」――。低迷が続くタクシー業界に、こう呼ばれる若き経営者がいる。日本最大のタクシー会社として今日まで業界の頂点に君臨してきた日本交通グループの総帥・川鍋一朗氏(41)だ。バブル期に積極展開した不動産事業が仇となり、2000年代初頭に1900億円もの負債を抱えていた日本交通を「見事に再生させた」として、当時メディアは彼を「業界の貴公子」のごとく持て囃した。だが、その称賛が間もなく、「業界のペテン師」というレッテルに変わるかもしれない。一朗氏は、時代の寵児へと駆け上がる一方、メディアの目を潜り抜けて「隠れ負債」を手付かずのまま放置した。現在、その隠れ負債はどうすることもできない規模に膨れ上がっており、日本交通が再び経営危機に直面する日が近づいている。

仮面をかぶった「救世主」

まずは時計の針を00年に戻そう。この年、日本交通の御曹司である一朗氏がそれまで勤めていた ………

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