韓国より10年遅れの「電子図書館」

ソウルでは3年前に国立デジタル図書館が誕生。彼我の情報基盤格差に呆然。

2012年4月号 LIFE

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日本で出版物に占める電子書籍の比率はまだ数パーセントだが、公共図書館の足元に電子化の波が押し寄せ始めた。現在、全国で10館程度の公共図書館が電子書籍を導入、もしくは実証実験中。4月には、3月上旬現在で220の出版社から賛同を得ている電子書籍の管理会社、出版デジタル機構(仮称)が設立される。図書館とのビジネスに、新たなルールを創設するのが目的だ。電子書籍を扱う電子図書館になれば、利用者は自宅に居ながらにして閲覧でき、データベースなども利用できる。図書館に足を運べない人にも利用の機会が広がる一方で、紙の本のように保管場所の心配をする必要がなく、延滞、損傷、盗難、紛失の恐れがないなど図書館にとっても多くの利点がある。

パイオニアの千代田図書館

ただ電子図書館の運営にはノウハウが必要でコストがかかるうえ、出版社側の足並みも必ずしもそろっていなかった。誰も将来の電子化の進展を否 ………

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