仏大統領選でサルコジ「助けて」

ドイツも英国も声援を送るのに、社会党オランドに大差。なりふり構わず叫んだ。

2012年4月号 GLOBAL

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3月2日、ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)首脳会議に出席したニコラ・サルコジ仏大統領に、ある記者が意地悪な質問をぶつけた。「首脳会議への出席はこれが最後になるのではないか。(大統領選で負けたら)EUのポストを狙うつもりはあるのか」大統領はこう答えた。「続投が決まらなければ、あなた方はもう私の話を聞くことなどないでしょう」意外に本音だったのかもしれない。それほど、4月22日に第1回投票を行う大統領選ではサルコジの勝ち目は薄いのだ。前日の3月1日にはフランス南西部バスク地方のバイヨンヌを訪れ、2月15日に大統領選正式出馬を表明して以来、もっとも辛い一日を過ごした。農業関係者と激論した後、バスク分離派の多い中心街に向かうと、数百人に囲まれて罵声を浴びせられ卵まで投げつけられた。警官が群衆を遠ざけるまで、サルコジはカフェに約1時間も避難していなければなら ………

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