2012年4月号 POLITICS
2月25日に野田佳彦首相と自民党の谷垣禎一総裁が極秘会談。民主党では輿石東幹事長も前原誠司政調会長も樽床伸二幹事長代行も蚊帳の外だった。輿石執行部は怒りを押し殺す。首相が「話し合い解散」を取引材料に、消費増税法案の成立を働きかけた疑いが濃厚だからだ。日教組出身の輿石は「組織の人」。首相が誰であろうと組織の長を支えるタイプだ。もし、首相が民主党の破滅につながる解散・総選挙に突き進むなら、総辞職の引導を渡すことをも厭わない。3月5日の民主党役員会で、輿石氏は「野田さんも谷垣さんも会っていないと言っているのだから、それを前提に頑張っていこう」とクギを刺し、記者会見でも「話し合い解散なんて考えていない」と言い切った。輿石氏の腸(はらわた)は煮えくり返っている。政府が「社会保障と税の一体改革」の大綱を閣議決定した2月17日の前夜、小沢一郎元代表と鳩山由紀 ………
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