ウィン「岡田追放劇」の裏にFBI別働隊

2012年4月号 GLOBAL

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フィリピンのマニラ湾で1月に豪華なカジノホテルを着工したばかりのユニバーサルエンターテインメント(旧アルゼ、ジャスダック上場)が、本誌前号の記事(「パチスロ『サミー』に塩を送った岡田和生」)で予見したとおり激震に見舞われ、計画の先行きに暗雲が垂れこめた。ユニバーサルの創業者兼会長、岡田和生と、その米国現地法人が筆頭株主となっているラスベガスのカジノホテル経営会社ウィン・リゾーツ(ナスダック上場)の帝王、スティーブ・ウィンの喧嘩が抜き差しならなくなって、訴訟合戦に発展したからだ。とりわけ2月20日、ウィン社の発表で東京市場に衝撃が走り、ユニバーサル株は一時21%のストップ安になった。発表によると、岡田とその仲間は米海外腐敗行為防止法(FCPA)違反の行為を数々犯しており、保有株を取り上げるとともに取締役も解任するため臨時株主総会を開くという。かつて ………

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