倒産エルピーダの坂本社長がメディアに恨み節

2012年4月号 DEEP [ディープ・インサイド]

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半導体大手のエルピーダメモリが2月27日、東京地裁に会社更生法の適用を申請した。急激な円高と半導体市況の悪化が直撃した格好だ。取引銀行団は「破綻の可能性は想定していたものの、いきなり更生法を申請するとは思わなかった」として、「不意打ち倒産」に困惑している。坂本幸雄社長の「為替変動の大きさは企業努力ではカバーできない」との言い訳にも一理あるのだろうが、銀行団は「坂本社長がDIP型更生手続きなどと称し、経営に残ろうとするのは腑に落ちない」と態度を硬化させている。緊迫するエルピーダの更生手続きとは別に、金融界で話題を呼んでいるのが坂本社長のメディアに対する歯に衣着せぬ恨み節だ。エルピーダは昨年後半以降、銀行団の要請を受け、米半導体大手マイクロン・テクノロジーなどとの提携交渉を進めてきた。その交渉内容がことごとく新聞で報じられたことに坂本社長は怒りが ………

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