福島で「夢のガン療法」の怪

ドサクサ紛れに経産省からタナボタ予算。受け皿の病院は決め打ちに見えるこの利権、誰が口利きをした?

2012年4月号 BUSINESS

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東日本大震災からはや1年、「復興」という大義名分のもと、被災地につぎ込まれる巨額予算に疑惑の目が向けられている。「懸念がある」――昨年12月7日、参院決算委員会でこう切り出したのは、新党改革(舛添要一代表)の幹事長を務める荒井広幸(参院比例区)だった。荒井と言えば、福島県議出身で93年の衆院選に旧福島2区から自民党候補として出馬して初当選。衆院で3期務めた後に落選し、参院に転じた政治家。2005年に自民党を離党した後も、一貫して郵政民営化反対の論陣を張ったことで知られ、また元首相安倍晋三とは初当選前から親交があり、今でも太いパイプを持っている。

3次補正でポンと48億円

12月7日の質問では、成立した3次補正予算について「野田総理、ガンの治療法でBNCTというのを聞いたことがあるでしょうか。私も最近気づいて不明を恥じますが」と前置きして、枝野幸男経済産業相と小宮山洋子厚生労働相にこ ………

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