橋下「船中八策」に石原や小沢は乗れない

維新塾に3千人以上が殺到。龍馬に倣った「船中八策」の「自立と競争」に一致するのは、みんなの党だけ。

2012年3月号 連載 [政々堂々 第39回]

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下徹大阪市長が率いる大阪維新の会が政治を動かす台風の目になってきた。年内の衆院解散・総選挙が必至とみられる中、橋下旋風は政界再編を引き起こすか。橋下は1月20日に開いたパーティーで「国を動かしていこうじゃありませんか」と国政進出への意欲を語った。橋下が始める維新政治塾には全国から3千人を超す応募が集まっている。永田町は完全に浮き足立ってきた。国民新党の亀井静香代表、たちあがれ日本の平沼赳夫代表と新党を準備中と伝えられる石原慎太郎都知事は、橋下との連携を探っている。民主党の小沢一郎元代表も秋波を送る。だが本命は違う。ずばり、渡辺喜美が率いるみんなの党だ。

「幕閣」と相容れぬ思想

渡辺は大阪ダブル選挙で5日間も大阪入りして橋下を応援した。関係者が語る。「手弁当で応援した渡辺さんの姿勢は『無償の愛』に近い(笑)。さすがに橋下さんも心を動かされている。最近は携帯電話で相談 ………

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