ドラギECB頼みの欧州金融

保有ギリシャ国債に「埋蔵金」120億ユーロ。民間銀行の悲鳴で三角トレードも。

2012年3月号 BUSINESS

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困ったときの「埋蔵金頼み」は洋の東西を問わないらしい。ギリシャ金融支援の交渉が大詰めを迎えた2月、民間銀行にばかり損失を押し付けるのではなく、欧州中央銀行(ECB)も一肌脱げ、という議論が急速に高まってきた。昨年11月に登場したマリオ・ドラギ総裁頼みの色彩が欧州で濃厚となっている。ECBの埋蔵金とは、保有するギリシャ国債の「含み益」のこと。ギリシャ国債は債券流通市場で大幅な額面割れとなっているのに「含み益」? そんな疑問を抱く読者も多かろう。ジャン=クロード・トリシェ前総裁が2011年8月に始めた債券購入プログラムによって、ECBは額面500億ユーロのギリシャ国債を流通市場で購入した。当然、国債は大幅な額面割れで、購入に要した金額は380億ユーロ。額面と取得価格の差である120億ユーロの含み益が生じている勘定だ。

含み益吐きだし長期オペ

中央銀行の健全性を維持するには額面償還が原則、と ………

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