原発「再稼働」大飯、伊方に脈あり

4月末には全国で「原発停止」。今夏の電力不足を避けようと、福井県を懸命の説得。

2012年3月号 BUSINESS [崖っぷち東電]

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福「島」と福「井」と一字違いだが、福島10基、福井13基と原発立地県の東西の双璧だけに、両県は「鎖でつながれた」ように連動する。炉心溶融を起こし、今は「冷温停止状態」のはずの福島第一原発2号機で、圧力容器底部の温度計の一つが2月2日からなぜか上昇し始める不気味な兆候を示したため、たちまち福井を不安に陥れた。5日には70度を超え、7日から東京電力は注水量を増やして冷やそうとしたが、12日に「冷温停止」の範囲を超える82度に達した。東電は原子力安全・保安院に報告するとともに、注水量を増やしホウ酸水も投入したが、13日には400度を超す異常な数値になっている。破損した圧力容器で何が起きているのか。底部にある他の温度計は35度以下で安定し、キセノンやセシウムの検出量は再臨界基準を超えていない。東電は「未臨界を確認した」と発表、温度計の点検の結果、故障と断定し、保安院 ………

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