孫正義に「業界3位」の烙印を押され、「携帯・固定セット」などなりふり構わず攻勢。
2012年3月号 BUSINESS
昨年の10月14日、KDDIからiPhoneが発売された際、田中孝司社長は「auからやっとiPhoneが出る。本当にうれしい」と荒い鼻息を隠さなかった。auがiPhoneを取り扱えば、「繋がらない」ソフトバンクから大量のユーザーが流入してくると思い描いているのは誰の目にも明らかだった。それから約4カ月。ソフトバンクの孫正義社長には、2月2日の決算発表記者会見で「100万人の解約が発生すると思っていたが、実際は5万人で済んだ。想定したよりはるかに上手く防戦できた」とこき下ろされた。「(キャンペーンなどの対策費として約300億円のコスト増があったが)一時的な利益を無視してでも、今後の顧客基盤を強化することができた」との発言は両社の販売戦略の巧緻に差があったと暗に言われたようなものだ。さらに孫社長は、携帯キャリア各社の2011年度4~12月期連結決算の数字を挙げ、営業利益、純利益、設備投 ………
オンラインサービスをご利用いただくには会員認証が必要です。
IDとパスワードをご入力のうえ、ログインしてください。
FACTA onlineは購読者限定のオンライン会員サービス(無料)です。年間定期購読をご契約の方は「最新号含む過去12号分の記事全文」を閲覧いただけます。オンライン会員登録がお済みでない方はこちらからお手続きください(※オンライン会員サービスの詳細はこちらをご覧ください)。