大学の工事発注に食い込むアングラ勢力。相撲部の監督から「日大のドン」に成り上がった男の暗部。
2012年2月号 DEEP [マンモス大学に潜む闇]
「神聖な大学キャンパスに、あろうことか暴力団が入り込み、発注工事を取り仕切っています。受注を希望する業者たちもすっかりおびえてしまって……。母校の雰囲気はガラッと変わってしまいました」本誌にこんな告発が寄せられるようになったのは昨秋のこと。重い口を開いたのは、母校の今を憂う日本大学のOBたちだった。日大といえば、大学院から付属幼稚園まで10万人に迫る在校生を数え、大学の卒業生はすでに100万人を突破。自他ともに認める「日本最大の大学グループ」である。「中核の大学は法学部から医学部、歯学部、芸術学部まで14学部を揃え、OB・OGも多彩で国内で最も多くの社長を輩出しています。昨年9月、大学院OBの民主党の小沢一郎さんを理事に迎えました。年間170億円もの補助金を受けている日大としては、小沢流の『数の論理』で国に睨みを利かせ、これまで以上に補助金を確保する目論見 ………
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