トヨタの「ドラえもん」に欧米報道陣は「???」

2012年2月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]

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トヨタ自動車が大々的に展開している、ドラえもんをモチーフにした広告キャンペーンの評判が冴えない。自動車業界では、かつて日産自動車が「ラシーン」のCMにドラえもんを起用したことがあり、既視感が強いのが理由の一つ。それ以上に不可解なのが、昨年12月の東京モーターショーで、トヨタのブースが完全に国内目線のドラえもんの世界観で構成されたこと。ブースの中央にはドラえもんやのび太の特大フィギュアとともに「どこでもドア」が鎮座していたが、タイや中国の記者はともかく、欧米やインドの報道陣にはなんのことやらわからなかった。実はトヨタ社内でも海外営業部門などで異論があったが却下された。「とんがった企画を実現させるには、限られたチームに権限を集中させたほうがいい」という豊田章男社長の意向が強く働いていたようだ。社長自身は、このキャンペーンにいたく満足しており、モ ………

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