干上がる「オール電化ビジネス」

割安の深夜電力を使うエコキュート利用者302万人の経済的メリットは消え、生活レベルもダウン。

2012年2月号 BUSINESS

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九州電力は昨年12月26日未明、玄海原子力発電所4号機(佐賀県玄海町、出力118万キロワット)を完全に停止させ、九電が保有する全6基の原発が定期検査で停止した。関西電力は保有する原発11基のうち10基が定期検査と国の震災対策で停止しており、残る高浜原発3号機(福井県高浜町、出力87万キロワット)も2月20日に定検で止まる予定だ。国内には54基の原発があるが、北海道電力の泊原発3号機(北海道古宇郡泊村、91万2千キロワット)が4月下旬に定検に入ると、日本は電力各社が競って原発事業を推進した1980年代以降では初めての「原発ゼロ時代」に突入する。不安定な電力供給は各方面に多大な影響を及ぼす。兵庫県尼崎市のプラズマパネル工場を太陽電池生産ラインに転用する計画を撤回したパナソニックの大坪文雄社長は、昨年10月31日に東京都内で開いた事業成長の戦略説明会で「現在の円高に加え、電力 ………

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